★皆さんこんにちは
忘れた頃に見てしまう試合はいくつかあるがヒース・ヒーリングVS中尾もその中のひとつ。
いつ見ても笑える。生き恥をさらすとはまさにこの事。
ヒーリング強い上に華もあったけれど、ノゲイラとヒョードルにボコられて失速しましたね。
VIDEO
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Ellie Biessek: Trouble hands, part 1 – A-J
12 Jun 2015 PokerPlayer
スクランスキーは彼の著書「Hold’em Poker for Advanced Players」の中でハンドランキングチャートを記述しているが、私はこれを丸暗記し使用する事はお勧めしない、他の戦術同様、プレイ中は可能な限り定型のルールを使用する事は避けるべきで、その場の状況に応じ臨機応変に対応すべきだ。
とは言え、ある特定のハンドがプリフロップで各ポジションでどの程度の価値があるのか検証する事はおもしろい。この記事では「トラブルハンド」であるAJについて説明していきたい。
スクランスキーによればAJsはT-T, A-Qs, K-Qs and A-Ko と共にセカンドベストのグループに属する。
AJoはT-9s, K-Qo, 8-8, Q-Ts, 9-8s, J-9s and K-Tsと同じ4番目のグループだ。
スーテッドかどうかに関わらずAJはトラブルメーカーとして認知されている。なぜか?単純にビッグポットを快適にプレイする事ができないからだ。フロップでAが落ちてヘビーなアクションに直面すると、ドミネイトされている事が多い。気づいた時にはポットが大きくなりすぎており、フォールドするには時既に遅しとなる。
「AJが配られた場合に全てフォールドしたほうが、プレイを選択するよりもおそらく期待値が大きくなる」
と言う格言の中には多くの真実が含まれている。しかしながらGrosvenor 25/25 Seriesのようなトーナメントでは多くのプレイヤーがAJをプレイしている。プレイの誘惑に駆られるかもしれないが、果たしてそれは有益なのであろうか?いくつかの例を見ていこう。
●Example 1 • Blinds are 100/200
HEROはタイトぎみで経験の浅いプレイヤー、スタック20K、BTNでAJo。
SBは7.5K、BBは25K、テーブルはルーズ。
UTG+1(レギュラー19K)がリンプしてHEROの番。HEROはアイソレートする為に1200にレイズ。
スタンダードなレイズだが、仮にSBがオールインした場合どのように対処するだろうか?
ブラインド二人とリンパーもコールしマルチウェイポットとなった。
フロップ 8s4h9h
私はここではC-BETは打たない。ミスしてる上に相手が3人、さらにボードはウェットで相手がドロー系ならついてくるだろう。ブラインドの二人のレンジはワイドなのでヒットしている可能性も高い。
HEROは2500のC-BETを打ちSBが6K強のオールインをした。HEROはやむなくフォールドし、SBは誇らしげにJ9oを見せる。結果HEROは20%のスタックを失う事となった。
もっと違ったアプローチがあったはずだ。
●Example 2 • Blinds are 100/200
例1とプリフロップでは同じシナリオだがフロップは
As4h9sだ。
SB、BBがチェックしたがUTG+1が2500ベット。
HEROはAT、A8、フラッシュドローのようなハンドに対して勝っているが、彼は実際これらのハンドを持っているだろうか?
むしろA-Q, A-9, 9-9, 4-4の可能性のほうが高い。
HEROはTPGKで一見よいハンドのように思えるが、勝っているかどうか真相は闇の中なのだ。彼はコールした(よいアプローチだ)。
ターン A
そして今、もし相手が再度ベットすれば、HEROはフォールドするのは難しいと見受ける。驚くことにUTG+1はチェックした。フラッシュドローが見えているにも関わらずだ。私ならここで慎重にチェクバックするだろう。HEROは10Kのポットに5Kをベットしたが、UTG+1ハコールした。
ポットは20Kにまで膨らみ、両者10Kを残すのみとなった。
リバー 2d
相手はしばらく考えオールイン。HEROはやっかいな状況に追い込まれた。彼がオールインするには彼の視点から見て、相手が下位のA、ドローくずれというリーディングの基でなければオールインできない。仮にそうだとしても、彼は自身がほとんどの場合セカンドベストハンドである事を自覚しているはずだ。
AJがAQやAKより劣る理由はJのTPをヒットした時に、相手のオーバーペアにクラッシュされるからで、Jは実は全く強くないトップペアなのだ。
AJo、AJsはディープなトーナメントの序盤の場合はパッシブにプレイすべきだ。IPの場合はポットコントロールし、OOPの場合は基本チェック/コールだ。
ディープなスタックであなたがOOPで3ベットをくらった場合はAJは常にフォールドする。
しかしながら、AJで勝てる見込みのある戦争に参加する場合もレアだが存在する。最も一般的なのはEスタックが12~20BBの場合でのLPからレイズし相手から3ベットオールインが帰ってきた場合のコールだ。
●Example 3 • Blinds are 500/1,000/a100
40Kスタック。あなたはCOからAJsで3Kオープン。SBはオールイン14K。BBフォールド。
ポット18.9Kでコールは11K。1.718:1のオッズ。ブレイクイーブンにはいくらのエクイティが必要か?
100÷(1.1718+1)=36.79%だ。
プレイヤーのタイプ別のオールインレンジとAJを比較してみよう。
タイトプレイヤー: 6-6+, A-Ts+, K-Qs, A-Jo+
A-Js has 40.65% equity and A-Jo has 37.39% equity
平均的なプレイヤー: 5-5+, A-Ts+, K-Js+, Q-Js, A-To+, K-Qo
A-Js has 47.1% equity while A-Jo has 44.27% equity
ルーズプレイヤー: 2-2+, A-8s+, K-Ts+, Q-Ts+, J-Ts, A-To+, K-To+, Q-To+, J-To
A-Js has 53.5% equity and A-Jo has 51.06% equity
見ての通り3つのレンジの内1つにしか勝っていない。しかし与えられたオッズがコールを正当化させる。
END
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※次回大阪ポーカーオフは10月25日(日)、11月22日(日)、12月20日(日)
WTOHは10月11日(日)
です。どなたでも気軽にご参加下さい。