●近代ポーカーの流れに乗っていくには４ベットを武器に加えるべきだ。
　ここ数年でどれだけポーカーが変化したか知りたければ、2000年以前の文献を見れば一目瞭然である。Cloutier and McEvoy’s Championship No-Limit and Pot-Limit Hold’em (1997) の本文を引用すると、「トーナメントにおいてリレイズが入った場合においてはＫＫをフォールドしなければいけない。」とある。

あろう事か単純な3ベットに対してＫＫをフォールドしろと提案しているのだ。

  近年はポーカーがよりアグレッシブになりCloutier and McEvoyが言うとおりにプレイすると、ゆっくりと血を流し勝利を勝ち取る事なく死んでいくだろう。モダンポーカーのアグレッションのよい例の一つがプリフロップ４ベットだ。10年前の4ベットはＡＡを意味していたが、現在では良いプレイヤーからの４ベットはより多岐にわたる。ＡＡ、ＱＱ，はもちろん、セミブラフでの７６ｓも含まれる。
　モダンゲームではあなた自身がアグレッシブになるだけではなく、相手のアグレッションに対しいかに防御するかを学習しなければいけない。
　
　ではいつ、どのような理由で４ベットを検討するのか？まず始めに、４ベットはバリューの為に打つべきで、それはすなわち、相手にコールされた場合に高確率でベストハンドを持っている
確証があると言う事だ。なのであなたに勝っているハンドにのみコールされるような状況での４ベットはすべきではない。

●Go fourth and conquer
　バリュ－４ベットを打つ場合に３つの鍵となる要素がある。

・相手のハンドレンジ
・相手のスタック
・相手のポジション

　相手が３ベットレンジが広いほど、コールされた場合でもあなたが勝っている可能性が高いので、よりバリュー４ベットを打てる。超ルーズなプレイヤーに対してはQJｓでも４ベットできるのだ。

　このアプローチの問題点は相手の正確なレンジを見抜く事が困難と言う事だ。（オンラインでトラッカーを使用している場合はこの心配はない）３ベットレンジのガイドラインは

・５－７％　一般的
・２－４％　タイト
・８－10％　ルーズ

となり、相手の３ベットレンジを考慮して４ベットするか否かを決定する事が非常に重要となる。

●Numbers game
　相手のスタックサイズも重要だ。なぜなら相手がポットコミットしていると感じている場合はコールされる確率が高くなるからだ。なのでこれを考慮して４ベットレンジを補正しなければいけない。相手がコミットしている場合はより以上にバリューレンジで４ベットしたほうがよい。

　ポジションは究極に重要であり、UTG+1からの３ベットとBTNからの３ベットでは大きく異なる。仮に３ベットレンジ６％のプレイヤーがいたとして、彼のUTG+1からの３ベットは１％程度であろう。LPからの３ベットに対してはより４ベットできるのに対して、EPからの３ベットに対してはより４ベットレンジを絞らなければいけない。

　典型的な100BBスタックのリングでは、バリュー４ベットをより大きく行う事を推奨する。自信の決断を単純化する一方で、相手の全スタックを簡単に奪える状況を作るよう努める事だ。
　例えば$0.5-1のリングであれば平均的な３ベット額は$10として、あなたが$25に4ﾍﾞｯﾄしたとしよう。仮に相手がコールすればポットは$50で、残りスタックは$75となる。これは相手にブラフのチャンスを与えるだけでなく（ex.あなたがKKでAハイフロップの場合）
ウィークハンドを簡単に撤退させる事となる、若しくは相手のドローにインプライドオッズを与える事となる。

　代わりに、あなたが$50に４ベットしたとすれば、あなたのオプションは簡略化されると同時に相手に難しい決断を強いる事となる。仮に相手がオールインすれば３：１オッズのイージーコール、相手がコールすればフロップが何であれ、ベット若しくは相手のオールインにコールする事となる。相手の全スタックを奪うチャンスを増やしつつ、相手からフォールドエクイティとインプライドオッズを奪うのだ。

●Four-bet bluffing
　４ベットブラフは究極にリスキーなテクニックである一方、成功率が高く強いムーブでもある。理想の状況は

・ルーズすぎない確実にコールするであろうプレイヤーのLPからのスチール３ベット
・ヘッズアップ

　仮にあなたがコールされた場合のバックアッププランがあればより手助けになる。７２は常にピュアブラフだが、８７ｓはフロップドローでセミブラフ・オールインするにはうってつけのハンドだ。よって４ベットブラフは可能性を秘めているハンドで行うべきだ。

●Facing a four-bet
　逆に4ベットをくらった場合にどのように対処すればよいかは、あなたが３ベットをしたポジションやハンドストレングス以外にもの多くの要素が絡んでくる。
　相手が４ベットオールインした場合、あなたのオプションはコールかフォールドしかなくなり、タフな決断を強いられ、コールするか否かは、あなたが4ベットを仕掛ける時と同様のハンドバリューが必要となる。（当然ポジションや相手の傾向により異なってくる）

　フラットコールしてフロップを見るというのはどうだろう？多くのプレイヤーはこのオプションをウィークだと決めつけるが、ある状況では意味をなす。たとえばＱＱ，ＪＪのようなハンドは相手の4ベットレンジがかなりワイドな場合には、フラットコールも有効だ。
　仮にあなたが５ベットオールインすれば、相手が負けているハンドの場合は大抵フォールドするだろう。しかしあなたがフラットコールした場合は、ＴＴやＡＫのようなハンドからアクションを得る事ができ、相手の4ベットが（セミ）ブラフの場合にはＣーＢＥＴを奪うこともできるのだ。この作戦についてはあなたがポストフロップでミスを犯す危険性も含んでいるが、それを恐れてはいけない。
 
 ＥＮＤ
 
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