★皆さんこんにちは
翻訳してて一番困るのが、意味はわかるけど日本語で表現できない言葉だ。その中の筆頭格が「Decent Hand」。Decentとは形容詞で「きちんとした」とか「相当の」とかいう意味なのだが、きちんとしたハンドでは何かしっくりこないので、訳すときは「それなりのハンド」とか「そこそこのハンド」とか言う風に翻訳している。いっその事ディセントハンドで通してしまおうかとも思うが、誰かいい表現を知っているエロい人がいれば教えてほしい。ついでに「Vulnerable hand」の訳しかたもよろしく。
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Short Stack Preflop Play
20BB以下になった場合のプレイを検証しよう。これは誰もが日常頻繁に出わす状況だ。どのようにしてこの状況になったかは重要ではなく、どのようなプレイをすべきか理解する事だ大切だ。10BBになればダブルUPしても元の20BBに戻るにすぎない。ここで質問だが、20BBの場合、スタックを増やし、ブラインドの増加に対処するにはどのようなプレイをすべきだろう?
私はレイトポジションのレイザーに対して3ベットオールインのチャンスを伺う。例を見ていこう。我々はBTNで20BBだ。COが2.5BBにオープン(近年では一般的なレイズ額だ)。仮に我々がオールインしてブラインドがフォールドすれば、COはタフな状況に追い込まれる。
COから見れば17.5BBのレイズでポットは25BB。アンテ+ブラインドが2.5BB、COのレイズが2.5BBなのでオールインポットの25BBからは20BBだ。COはコールするには17.5BB(ポットの41%)を払わなければいけない。仮にCOが50BB以下であればコールして負ける事は大きな傷手となり、結果として、コールするにはかなり強いハンド(99+、AQ+くらいか?)が必要な場面となるのだ。
これらはスターティングハンドの5%であり、COのレイズレンジがの通常通り30%と過程すると5/6回はフォールドするであろうと推測される。
我々の視点から計算してみよう。プリフロップで勝つ場合、ショウダウンで勝つ場合と二通りの方法があり、それらの合計が期待値となる。
・プリフロップで勝つ場合
勝った場合のスタックは25BB。相手が5/6回フォールドするので25BB×0.8333=20.8BB
これがフォールドエクイティだ。
・コールされて勝つ場合
この計算にはポーカーストーブ等のソフトを使う。そしてこの場面での我々のレイズ頻度を考慮する。50%程度が合理的だろう。これを相手の5%レンジと比較した場合30%の勝率が見込まれるので、これにポットの42.5BBを掛けると、コールされた場合のエクイティは30%×42.5BB=12.75BBとなるが、この事象は1/6回しか起こらないのでさらに0.16666を掛けると、12.75BB×0.16666=2.12BB。
すなわち20.8BB+2.12BB=22.9BBがエクイティだ。
そして忘れてはならないのはブラインドの存在だ。ブラインドの二人が5%以下のレンジでコールするとする。今は仮に3%レンジ(JJ+、AK+) としよう。
・SB、BBが二人ともフォールドする確率 90%
・コールされても我々が勝つ確率 30%
90%+(10%×30%)=93%
93%×22.9BB=21.3BB
21.3BBがオールインした場合の我々のエクイティとなり、かなり厳しめに見積もっても+EVプレイとなる。我々がBBの場合やレイザーがルーズな場合は当然成功率も上がる。
END
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※次回大阪ポーカーオフは10月25日(日)、11月22日(日)、12月20日(日)
WTOHは10月11日(日)
です。どなたでも気軽にご参加下さい。